MEDiCでの思い出を講師と共に振り返ってもらいました。


木戸さんは2月・3月の早期スタート生コースからMEDiCに来られていましたね。

木 戸はい。もともと高等進学塾にいたというのもあって、岸本先生や保木本先生(英語科講師)に勧められて、早くからMEDiCに来ていました。

早期スタート生は岸本先生が担当されていましたね。

岸 本 そうですね。早期スタート生は専用の教室を使って勉強をしてもらうんですが、面談をしたり、一緒に計画を立てたりと、色々としていました。

そのときは、どんな勉強を?

岸 本数学の「技」というテキストがあるんですが、木戸さんには、それを1周してもらいました。他にも、英語は高校のときのテキストを使って口頭試問をしてもらったり、英単語のテストをしたり、生物は谷口先生に少人数の授業をしてもらっていました。この時期は、卒業旅行とかに行って遊んでしまう子も多い時期なんですけど、木戸さんは黙々と勉強をしていましたね。月曜日から金曜日まで毎日。
この時期は色々な話もしたし、信頼関係ができた気がします。毎日ずっと一緒にいましたから。

木 戸この頃は、まだMEDiCに入ろうかどうか悩んでいたんです。でも、浪人が決まって、今後どうするか計画を立てているときに、岸本先生から「来年の春、絶対受かるように頑張ろう」と言われて、MEDiCに入ることに決めました。


岸本先生から見て、木戸さんはどんな生徒でしたか?

岸 本とにかく根性がありますね。意志が強い。絶対やると決めたことは、とにかくやり通す。でも、泣いた回数は一番多かったかな(笑)。

確かによく泣いてた印象はありますね(笑)。

岸 本なので、勉強面だけじゃなくて、精神面でもサポートをしてあげる必要があると思いました。

木 戸先生に色々と相談をするんですが、真剣に話を聞いてくれるから、安心して泣いてしまうんです。

岸 本他人に相談せずに抱え込んでしまうタイプの子って結構いるんですが、それではいつかパンクしてしまって走れなくなる。人に頼れるということは良いことですよ。

岸本先生のところには、いつも生徒が相談しに来ていますよね。

木 戸岸本先生は、ただ優しいだけじゃなくて、怒るときは、しっかりと怒ってくれるんです。でも、上げて下げて上げてという風に、工夫して怒ってくれるから何回でも相談したくなるんですよ。

相談したいと思える人が塾にいるのは、心の支えになりますね。

岸 本木戸さんのことで僕が印象的だったのは、兵庫医科大学の1次発表の日。先に、僕の方に1次合格の連絡が入ってきて、すぐに本人と話そうと自習ブースに向かったら、黙々と次に受ける大阪医科薬科大学の過去問を解いているんですよ。兵庫医科大学の結果は見たのかと聞くと、受けた時点でダメだと思っていたから見ていなかったと。

木 戸数学で自分が解ける問題が少なくて。数列の問題で規則性がわからなくて書き出していたので、時間がなくなってしまって…。時間があれば解けたかもしれない問題に手を付けずに終わってしまったので、完全にダメだと思っていました。

岸 本そのときは「この子は本当に強い子だな」と思いましたね。1次試験で不合格が続くとショックを受けて、勉強が手につかなくなる生徒って多いんですよ。

そうですね。木戸さんは受験中も自習室で勉強してたのを、私も覚えています。

木 戸1次試験の結果が出だした頃は「今年も駄目なのかなぁ… 」と思ったこともあったんですが、それでは合格できないと思い、入試本番で解けない部分を少しでもなくそうという気持ちで勉強をしていました。

その結果が、無事に合格に繋がったんですね。


木戸さんは、数学に苦労していたとお聞きしましたが。

木 戸数学は中学2年の頃から苦手で…。

岸 本英語は得意だったけど、数学は苦手だったね。

木 戸ただ単に、解き方を覚えるだけでは、点数が取れないところが苦手なんです。

でも、いつも質問をして、すごく頑張っていた印象があります。

木 戸岸本先生は「こんな問題もわからへんのか!」って言わずに「どこからわからへんの?」って聞いてくれるんです。丁寧に教えてもらえるので、安心して質問に行けました。

岸 本私立医の数学では、たまに解けないような難問が出題されるので、そういう問題は得点できなくてもいいから、標準問題だけはしっかり得点しようという戦略で指導をしていました。コツコツ頑張ってくれてたので、入試のときは、かなり力もついていました。

木 戸ありがとうございます。岸本先生は、数学嫌いの私にとっては、救世主のような存在です。

岸 本数学って、勉強をしてもなかなか思うように成績が伸びない時期があって、要領をつかんできた頃に伸びたりするんです。木戸さんの場合、それが入試直前だったんですよ。これは現役生だった人に言いたいんですが、現役で合格できなかった人は、3月から勉強を始めないと間に合わないです。ギリギリ合格できなかったとかなら、4月から勉強を始めても間に合うんですけどね。そうは言うものの、やっぱり現役生は3月は遊んでしまいますよね。でも、木戸さんは、文句の1つも言わず勉強をしてくれた。それが本当に大きかったです。

木 戸岸本先生に話を聞いてもらったり、励ましてもらう度に「自分がしっかりしないと」という思いが強くなっていって、頑張れた気がします。

最後に、木戸さんに何か一言お願いします。

岸 本木戸さんは優等生だと思います。受験生としての心構えが本当にしっかりとしていて、皆の模範的な存在でした。彼女自身もMEDiCに通った1年間で、精神面の強さを磨けたと思いますし、これから医師の道を歩んでいく中で困難にぶつかったときに、その芯の強さが彼女を支えてくれると思います。自分がこれまで支えてもらった分、将来は人を支えてあげられるような医師になってください。

木 戸ありがとうございます。頑張ります!